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陽だまりの仮面 -嘘-

第3章 美女とメガネ

花木君の企み通り。

この時間は部活終わりの生徒で学校付近は溢れてて。

下校中の生徒たちの横を何喰わぬ顔して、あたしを乗せた自転車を走らす花木君。


あたしに気付いた同級生や、取り巻き共は話掛けてくることはなかったけれど

目を見開いて、あわわわわッ!!状態だったりしたり

その中には友達の桜星(さくら)の姿もあって。

彼女には



「琉愛!!また明日ねー♪」



なんて、ニヤニヤした顔でバイバイされた。



色んな人の視線を浴びてるにも関わらず、なーんにも動じる事なく…

というか、後ろに乗ってるから彼の表情は分からないけれど

背中から感じる空気はいつもの彼が漂わす空気と変わってない。




だから、きっと今も彼は




THE 無表情




だと思う。




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