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陽だまりの仮面 -嘘-

第1章 2面性

だけれども。


自分をちゃんと“性格悪い”と認識してるあたしは


性格いいんじゃない?


なんて思ってるのだけれど。





「琉愛ちゃん、また帰り一緒に……」


「あぁ…ごめんなさい木山君ッ」


「え?」


「一緒に帰りたいのだけど…私今日はちょっと用事があって……。

また一緒に帰りましょうね?」


「うんっっ!!約束だからね!」



猫撫で声と、必殺瞳うるるん攻撃にまんまと騙されたな、木山。


誰がお前なんかと朝も帰りも。


勘弁しろっつーの。


おぇっ



顔では、今日1番の微笑みを去ってく木山のアホに向けながら。

心の中で暴言吐きまくってる私の後頭部を突如



バシッ‼




「痛ッ!!」


「おッはよー琉愛♪」





親友の砂羽に殴られた。







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