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陽だまりの仮面 -嘘-

第4章 恋人ごっこ2日目

「何がって、朝だよ!!」


「朝って……?」


「毎朝一緒に行く約束したじゃないか!」


「木山君、ちょっと落ち着こう?」



何言ってんだ?こいつ。

あーんたが勝手に待ってたんでしょーがっつーの!

いつ一緒に行く約束したよ。



ウザさ100%なのに笑顔で振り向いてやったのに、あたしの“落ち着こう”発言が気に入らなかったのか



「落ち着けないよ!!!」



生意気にもあたしに向けて怒ったクソ木山。



くそぅ。

クソ木山の分際で生意気過ぎる。

朝からマジで面倒臭い。


てか…。


こんな時こそ、自転車を走らせて欲しかったよ…花木君…。



花木君は真っ直ぐ前を向いたまま、自転車を一向に走らせようとしないし

その間もワーワー何か言いながらズカズカとこっちへ向かってくるクソ木山。






「琉愛…「それ、止めて貰えないですか?」





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