テキストサイズ

陽だまりの仮面 -嘘-

第4章 恋人ごっこ2日目

無表情な花木君の顔が、怪訝な表情に変化させちゃうくらい

あたしは花木君の顔をガン見。


花木君の呼び掛けに我に返って


「行くってどこへ!?」


慌てて言葉を返すと



「図書室。」



一言だけ残して教室をさっさと出て行ってしまった。



「琉愛ぉー、どういう事~?」


ジロッと弁当片手に睨む砂羽に、あたしは首をフルフル横に。



「いや、あたしにもさっぱり…」


どういう事も何も、約束なんてしてないし。

お昼、花木君はいつも1人でスッと消えちゃってるし。


……だけど



「砂羽!ごめんっ!!」


「今度、マック奢りねっ!」



あたしは花木君を追い掛けて図書室へと走った。










ストーリーメニュー

TOPTOPへ