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天使

第5章 転機

完全に二日酔いです。

昨夜、いろいろ考えましたが…
やっぱり私、天使には向いていないみたいです(今さらですが…)

この年では再就職はかなり厳しいものがあると思いますが、転職することにします。一人ものなので、なんとかなるでしょう。


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先ほど、神様に退職届を提出して来ました。

神様はとてもびっくりしていました。どうやら、自分から天使を辞めるなんて、長い天使界の歴史のなかでもほんの数例しかないそうです。

でも…引き止められはしませんでした。

まあ、たいした成績もあげられなかった私を雇い続けてくれていたこと自体感謝しないといけませんね…

天使としての収入は無くなるのですから、今の警備員のアルバイトだけでは厳しいものがあります。
少しの退職金はでるようですが、雇用保険には入っていなかったので、失業保険はもらえません。

さっそく次の仕事を探そうと思います。
人を相手にした仕事はもうしたくありません。
できれば、街の木々や公園の草花たちと語り合えるような仕事がしたいな~

なんて、ぼんやり考えています。

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