
ある晴れた日のこと。
第1章 同じ。
「え…?」
「ねぇっ、だから、顔描かないの??」
………急に声をかけて来たのはわたしの左斜め後ろの席の岩谷陽(いわたにあきら)。
「あ…。えと、イラストがニガテでいつも変な顔になっちゃうから誰かに頼もうかなぁ、と…」
………はっ………
今てるてる坊主作ってることバカにされないか心配したばっかりなのに、既に見られてたの…!?
はぁ……
どうせバカにするんで「じゃ俺描こっか?」
陽君はもぅ!いつもわたしが考えてる途中に話しかけてくるんだから……って…え…?
「聞いてますー?たーはらー」
