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君に恋した冬

第4章 歪む心




「とりあえず、腕解くからじっとしてろよ」


そう言って近くにあったハサミで
結束バンドを切る


何時間も締め付けられた腕は
赤紫色に変色し、手のひらは
握りしめたせいで爪が食い込み
血だらけだった


「下、自分で拭く?」


『…』


何が起きたんだろう…


私、今日何してたっけ…



ぼーっとして返事をしない由梨を横目に
静かにティッシュを手に取り
ぐちょぐちょになった秘部を
丁寧に拭き始める



「痛かったら言えよ」



『…』









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