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君に恋した冬

第4章 歪む心





立っているだけで、ずっしりとした
重い痛みがお腹の辺りを襲う


それはもう、由梨の中では
大智には戻れないという
動かぬ証拠でもあった



シャアアァァ…



いくら泣いても、もう遅い



涙は枯れる事なくいつまでも溢れ出る



シャワーの水で、全てが綺麗に
流れてしまえばいいのに



そう思いながら、ただその場に立ち尽くし
静かに涙を流した





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