君に恋した冬
第7章 大事なもの
「由梨、ここ座って」
促されたのは、アキラの膝の上
『え…無理だよ…』
恥ずかしい…
「いいから、早く」
グイッと持ち上げられそのままアキラの膝の上に
対面で座らされる
至近距離で見るアキラは、さらに格好良くて
思わず目を逸らしてしまう
「こっち向けよ…」
グイッと顔を向けられたかと思うと
急にキスをされた
『んん!?』
何か…入ってきた…!!
そのままゴクンとそれを飲み込み
『ケホッ…なに…?』
「ビール」
どうやら口移しでビールを飲まされたらしい。
初めてアルコールを摂取した身体は
ひどく熱くなってふわふわと頭が浮く感覚を覚える
「ほら、もう一回…口開けて」