君に恋した冬
第7章 大事なもの
その後すぐ、部屋へ行き
よほど疲れていたのかアキラはすぐ寝てしまった
アキラの腕の中でぼんやりと考える
大智くんが私を好きだった事は本当に信じられない
それは確かに嬉しい事
私もずっと大智くんが好きだった…
でも、最近は本当に前を向いていたの
大智くんの事、考えないようにして
いつしかそれが普通になってた
バイトも始めて、色んな人との出会いがあって
アキラがいて…
アキラと私はどういう関係になるのかな…
付き合ってる訳じゃない
好きって言われたわけでもないし、私も
アキラが好きか、わかんない…
ただ、こうやって抱き合ってると
ドキドキして…そういうのが好きなの
気付いたらまた、大智からアキラへと
考えが移ってしまう
私は、どうしたら…
そのまま由梨も深い眠りについてしまった