君に恋した冬
第9章 豹変する彼
「最近いきなり色気付きやがって。
そうしたと思ったらすぐキスマークなんか
つけて帰ってきやがってよぉ!!」
ドンッ
『うっ…!』
立てずにいた由梨の背中を思い切り蹴り上げる
由梨はあまりの衝撃にうずくまる
「さっきのやつと何回ヤったんだよ!!
俺のモンになったくせに堂々と朝帰りしてんじゃねーよ!!!」
ドンッドンッドンッ
『うっ…かはっ…ゲホッ…』
何回も何回も腹や背中を蹴られ
由梨の意識は次第に遠のく
何が…起きてるの…?
ぼーっとする意識の中で大智の声が聞こえる
「やっと手に入れたんだ。誰にも渡さねえよ。由梨」
はっはっ…と大智の渇いた笑い声を最後に
由梨は意識を手放した
アキラ…