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君に恋した冬

第15章 交差する思い




それから由梨とアキラのシフトが合うことがなく
由梨からアキラに告げる勇気もなく
あっという間に誕生日当日を迎えた


結局言えなかったな…
1回も会えなかったし…



少し重い足取りでバイトの制服に着替える

「今日は私と由梨ちゃんだけだって!みんな休みみたいだよー」


そう話しかけてきたのは同じ高校生バイトの沙也香ちゃん


「早く終わらして歩美ちゃんの家に一緒に行こうね!」


『ありがとう。バイト頑張ろうね』


仲良く肩を並べてタイムカードをきった


「あ…今日は私が受け付けなんだ。
由梨ちゃんはホールだね」


『私苦手なんだよね…酔っ払いの人とか特に』


「由梨ちゃんすぐ絡まれるから結構みんなヒヤヒヤして心配なんだよー」


クスクスと笑いながら、心を切り換えて仕事に取り組んだ




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