君に恋した冬
第16章 衝突
夜、バイトが終わり家に着き
いつものようにアキラと電話をする
『もうすぐクリスマスだね』
「あぁ…そうだな」
『一年って本当あっという間だね』
「ああ」
由梨は心に決めていた
一年前に出会ったクリスマスイブに
ちゃんと想いを伝えようと。
『イブは…忙しい?』
「あー…夜なら、空いてる」
『本当?じゃあ、家に行ってもいい?』
「どっか行かなくていいのか?」
『ううん、2人でゆっくりできるならどこでもいいの』
「そうか。わかった。」
切られた携帯を見つめながら由梨は心に強く思う
絶対…言おう。
フられてもいい。
覚悟は出来た…
それから、恭介にもちゃんと話そう…。
無意識にグッと手に力が入る。
高ぶる気持ちを抑えながらその日は眠りについた
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