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君に恋した冬

第17章 真実への階段





家に着いて、そのままベッドに倒れ込む


涙は出なかった


ただ心にぽっかりと穴が空いたような気分だった



──さよなら



自分で告げた、この恋の終わり



ずっと一方通行な恋の終わり




アキラはもう、私なんか見ていない

どうでもいい存在…



身体だけの、都合のいい存在だっただけで…


そこには気持ちなんか必要なかったわけで…


気持ちを持ってしまった私は“邪魔”になる…


優しくしたのも、全部…全部…嘘…?



もう泣けなかった


泣く元気すら、由梨にはなかった



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