君に恋した冬
第17章 真実への階段
次の日、歩美から一通の連絡が入った
【合コンの日時、決まったよ!
明後日の夕方6時にとりあえずバイト先に集合ね。
】
明後日は確か店休日…だからか
心の中で納得してわかったと返事をする
合コンの前日に歩美とショッピングに出かけて
当日の服を選んでもらった。
歩美がコーディネートすると張り切っていたから
断れなかったのもあるが。
そして合コン当日
ズンと重い気持ちで、由梨は歩美の選んだ服に腕を通す
白いニットワンピに黒のニーハイブーツ
こんな格好したことないな…今まで…
鏡に映る自分は、どう見ても健康には見えなかった
あれから食事もろくに喉を通さず
睡眠もまともにとっていなかった
あの甘ったるい女の声が耳に焼き付いて眠れなかった
さよならを告げても
前に進める気配は一向になくて
気分は沈む一方だった。