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君に恋した冬

第3章 さよなら






連れてこられたのは

普段もこれからも、由梨が決して
自ら足を運ぶ事はないであろう
いかがわしいCLUBだった


ドアを開けると

耳を塞ぎたくなる程の騒音

泥酔した男女がもつれあって踊っていたり

堂々とキスをしている者もいる


思わず目を見張るその光景に
由梨は、自分が今からされる事の恐さを
思い知らされる


そして激しい後悔の念に駆られた



どうしよう…怖い…助けて…



逃げなきゃ



逃げなきゃ…!





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