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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~

「俺はそこまで鬼畜じゃないよ。それに電話の声だけでは、どんな子か判らないだろ。あのときは、とにかく沙絢に自殺を思いとどまらせなくてはと夢中だったさ。その子が美人かどうかなんて、考えもしなかった。実際、逢ってみて、可愛い子なんで確かに役得かなとは一瞬思ったけど」
「―馬鹿正直な男」
 沙絢は涙声で言った。

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