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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~

「あの日のことは本当に申し訳なかった。男として最低の行為をしたと自分でも反省しているし、これで沙絢が俺に愛想尽かしても仕方ないと覚悟もしてる。デートの間中、沙絢は俺に何度も言ったよな、〝私は光樹さんの彼女じゃない〟って。あの科白が実はかなりこたえてたんだよ。俺はお前のことを―」
 その時、ピンポーンと玄関のブザーが鳴った。切迫した空気を震わせたその音に、沙絢も光樹も一瞬ハッとした。

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