さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第5章 SideⅤ(光樹)~誤解~
「見合いにセーターとジーパンだって? そりゃ、親父はカンカンだったろうな」
「そうよ。絶対に振袖だって言い渡されてたからね。で、そのときの私の武勇談を光樹にも聞かせてあげようと思って、ケーキ買ってきちゃった。ちょっと話に付き合ってよ」
まったく、懲りない女だ。光樹は今度はひそかに溜息をついた。
「そっちはそれで良いかもしれないが、こっちとら、滅茶苦茶だよ。折角、できかけた彼女を逃すかもしれないんだぞ」
「そうよ。絶対に振袖だって言い渡されてたからね。で、そのときの私の武勇談を光樹にも聞かせてあげようと思って、ケーキ買ってきちゃった。ちょっと話に付き合ってよ」
まったく、懲りない女だ。光樹は今度はひそかに溜息をついた。
「そっちはそれで良いかもしれないが、こっちとら、滅茶苦茶だよ。折角、できかけた彼女を逃すかもしれないんだぞ」