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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜~

 幸いにも今は客足も途切れている。既に壁の時計は二時をゆうに回っているが、ここらでパンをジュースで流し込んでおいた方が賢明なようである。
 沙絢の持論その一、腹が減っては戦はできぬ。空きっ腹ではお客さまに愛想笑いもできない。第一、接客中に空腹のあまり眼を回して倒れでもしたら厄介だ。

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