さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜~
普段から、ろくに心得もない自分が大切な人に贈るアレンジメントを作っても良いのかという迷いはある。でも、たまに店を覗く奥さんは沙絢の作る花束や花籠を見て、センスがあると褒めてくれることが勇気づけてくれた。
何より、客が沙絢の作った花束を誰かにプレゼントして、笑顔の花が一つまた一つと咲いていくことが嬉しいし、とてもやり甲斐ある仕事だと思っていた。まだまだ遠い将来の話だが、最近はいつか自分の店を持てたらとまで夢見るようになっていた。
何より、客が沙絢の作った花束を誰かにプレゼントして、笑顔の花が一つまた一つと咲いていくことが嬉しいし、とてもやり甲斐ある仕事だと思っていた。まだまだ遠い将来の話だが、最近はいつか自分の店を持てたらとまで夢見るようになっていた。