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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜~

「プレゼントにしたいんだけど、花束作ってくれないかな」
 つい訊かずにはいられなかった。
「女の人?」
「うん」
 さらりと言う。何て憎らしい男!
 沙絢は、悪びれもせずに堂々と口にする男に烈しい衝撃を受けた。
 花屋なんて、この近くだけでもたくさんあるだろうのに、何でわざわざ沙絢がいる店に買いに来る必要がある?

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