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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜~

―彼はやっぱり、私のことなんて何とも思ってなかったんだ。
 改めてその事実を突きつけられたようで、まだ開いたままの心の傷が余計に痛む。
 彼女にイブの夜、プレゼントする花束を私に作らせるなんて。いっそのこと、全部仏壇用の菊花と白百合にしてやろうか、それとも、作った花束で光樹の顔を最後に一発ぶん殴ってやれば、さぞスカッとするだろうと思う。

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