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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜~

「お贈りになる方は、どんな花がお好みでしょうか」
 できるだけ自然に聞こえるように祈りながら、さりげなく訊ねた。
 光樹は人差し指と親指を顎に添え、うーんと首を傾げた。
「そうだな、まずは薔薇、それからカーネーション、そういえば、紫陽花も好きだとか聞いたけど、この季節は無理だから、かすみ草。後はクリスマスらしさを出して適当にして下さい」 

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