テキストサイズ

さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜~

 何よ、ここまで来て、気障ったらしい男。でも、その気障なポーズがまるでドラマの中のワンシーンのように様になるから、余計に腹立たしい。
 沙絢は唇を噛み、彼には背を向けて言われたように花を選び始めた。彼に背を向けていても、視線はしっかりと感じている。どうやら、彼女の仕事ぶりを眺めているらしい。
 まるで監視されているようじゃないの、嫌みな男。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ