テキストサイズ

さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜~

 光樹も嬉しげに顔を綻ばせて空を見ている。
「巨大なツリーに降りかかる白い雪。何だか童話みたいにロマンチック」
 沙絢がうっとりと煌めく雪と夜景に見蕩れていると、光樹の笑い声が聞こえた。
「沙絢は食いしん坊でロマンチックなのか。まあ、まだまだ夢見るお年頃のお子さまだもんな」」
「まっ、人を子ども扱いして」
「だって、本当のことだろう」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ