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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜~

 光樹がまだ笑いながら沙絢の頭をくしゃっと撫でる。
「だけど、俺はそんな沙絢を好きだ。これからもずっとお前のすぐ側にいて、お前がどんどん良い女になっていくのを見守りたい」
「光樹さん」
 沙絢の瞳に先刻までのおどけた彼とは別人のような真摯な彼が映っていた。
「十八回めの誕生日、おめでとう。俺と結婚して」

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