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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜~

「二人で生まれ変わったつもりで、やり直そうよ、ね?」
「俺で本当に良いのか?」
 自分からプロポーズしておきながら、今更な科白だが、いつもの自信満々な彼とは別人のように、その澄んだ瞳の底には不安が揺れていた。
 沙絢はこっくりとする。
「私も光樹さんを好き。ずっと一緒にいたい」
「良かった。愛想尽かされるのは覚悟だったんだ」

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