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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第1章 SideⅠ(光樹(みつき))~あたし、明日、死ぬんだ~

 と、光樹のジャンパーの裾が引かれた。振り向くと、仲閒内では数少ない女の子のユリだった。風俗で働いているというが、ユリというのが本名なのかも知らない。金髪で派手なお水メークの娘だが、意外に優しい良い子だ。
「みっちゃん、余計なことを言わない方が良い」
 光樹を庇うようにその前に出たユリは靖と対峙した。

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