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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第1章 SideⅠ(光樹(みつき))~あたし、明日、死ぬんだ~

「やっちゃん、みっちゃんもきっと本気で言ったんじゃないから」
「黙れ」
 靖が綺麗に弧を描く眉を更につりあげた。
「お前は誰の女だ?」
 そう、ユリは仲閒内では靖の彼女ということになっている。だから、誰もユリに手を出そうという男はいない。
「そんなのは関係ない―」
「ユリ、ありがとう。だけど、君はもうこの件に拘わらない方が良い」

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