さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第2章 SideⅡ(沙絢(さあや))~デートの約束~
脅してやったが、相手も負けてはない。
「思う壺だ。俺の他に大勢人が来れば、お前もここから飛び降りたりはできないはずだぞ」
沙絢は唇を噛みしめ、顔を上げた。思っていたよりもずっと若い。二十歳前後? しかもイケメンだ。沙絢の好きな韓流俳優のイ・スンギにちょっと雰囲気が似ている。
「あなた、誰?」
「そんなことはどうでも良い」
即座にはねつけられ、沙絢の曲げず嫌いな性格がむくむくと湧き起こった。
「思う壺だ。俺の他に大勢人が来れば、お前もここから飛び降りたりはできないはずだぞ」
沙絢は唇を噛みしめ、顔を上げた。思っていたよりもずっと若い。二十歳前後? しかもイケメンだ。沙絢の好きな韓流俳優のイ・スンギにちょっと雰囲気が似ている。
「あなた、誰?」
「そんなことはどうでも良い」
即座にはねつけられ、沙絢の曲げず嫌いな性格がむくむくと湧き起こった。