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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第2章 SideⅡ(沙絢(さあや))~デートの約束~

 男の顔がグイと近づけられた。互いの呼吸が聞こえるような至近距離でまじまじと見つめられ、訳もなく沙絢の鼓動が煩くなる。
 何よ、コイツ。本物のイ・スンギよりもイケメンじゃないの。
 男の貌は整いすぎるほど整っていた。瞳、眉、鼻筋、口許、どれもが美しく、それぞれがあるべき場所にきちんとおさまっている。

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