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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第2章 SideⅡ(沙絢(さあや))~デートの約束~

「こう言っちゃ何だが、お前の場合、人生終わる前に、女が終わってる。女なら、せめて人生の最後の瞬間くらいは美しくありたいと思わないか? それに、その色気のなさでは男だって知らないだろう? 何なら俺がこの世の名残にお前の最初で最後の男になってやっても良いんだぞ? この世にはセックスという最上の愉しみがあると身体で知れば、お前ももう死ぬ気にもならないだろうしな」
「良い加減にして」
 言葉が終わらない中にパッチーンと小気味の良い音が静寂に響いた。

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