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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第2章 SideⅡ(沙絢(さあや))~デートの約束~

 沙絢が心配げに言うのに、男はまたしても、ふさげたことを言う。
「そんなに済まないと思うなら、キスさせて? そうしたら、許してあげるから」
「何ですって?」
 またしても沙絢が手を振り上げたので、男は肩を竦めた。
「冗談、冗談だってば。あちこち怪我をしてるのは本当だから、頼むからお手柔らかに頼むよ」

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