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貴方の気持ちが、分からない。

第1章 始まりは、ここから。


萩野、日和。(ハギノ、ヒヨリ)

自分で言いたくないが、

なんのとりえもない、普通の女子。

普通な成績。

普通な運動神経。

普通な見た目。

ちょっとマシなのは、料理くらい。

…それも、一番じゃないけどね。

は行だから、席は一番後ろで、

パッとしないから、抜け出しても全然ばれない。

そして、私は今日も、自分のたったひとつの居場所、

保健室へと足を進める。

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