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Sincerely

第3章 夢見る少女が消えた日。前編

あのキスから数日後。
わたしは手術を受けた。

母やら担任の先生やら見舞いに来てくれたけど、麻酔が残っていてよく分からなかった。
しばらくして母も先生も帰り、朦朧としながら寒気を感じてブルブル震えていた。

ナースコール押そう。
気持ちはボタンを押したつもりだったけど実際は鳴らなかったようで、看護師さんが近くに来る様子はなかった。

寒いな…

ふと視界がかげり、誰かがわたしを見ている事に気づいた。
その誰かは、震えるわたしの肩にふわっとしたタオルをかけてくれた。
そして…

唇にあたたかい感触を感じた。


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