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Sincerely

第3章 夢見る少女が消えた日。前編

なんだろうこれ。
彼氏とは最後まではシた事なかったけど、今までこんなに気持ちよくなった事ない。
触られても痛くて、怖くて、拒んでしまってたんだ。
そんなわたしの身体と心を、ヒロヤはあっさりとほぐしてくれた。
きっと…このまま今。
ヒロヤと最後までシちゃう事になる気がする───。

身体の中の熱が、中心に集まっていくのを感じる。
ヒロヤの指と唇も、その熱を追うように、だんだん下に進んでいく。
パジャマのズボンと下着はいつの間にかわたしから取り去られていた。
そして、ヒロヤの指が熱の源の入り口に触れた。

瞬間、わたしの唇からこぼれたのは、

今までのわたしが発した事のない声だった。

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