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Sincerely

第7章 8月の長い夜

分からない。
わたしの事なのに。
わたしの気持ちなのに。

全然───分からない!


だから、すぐに返事を送れなかった。

でも、このまま何もしないでいるわけにもいかない。
のろのろとスマホを取り出して返事を送った。

『おめでと!\(^o^)/
 祝賀会しなくちゃ、ですね』

当たり障りのない文面。
でも、すぐに返事が来た。

『ユミコの笑顔が見られるなら、
 それだけでも十分!
 近い内に会える?』


そうだよね。
そう、来ちゃうよね。

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