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BL短編

第1章 溢れ出た想い

2週間前、俺は意を決してかねてから好きだった相手に告白した。
「好きです!付き合って下さい!」
お辞儀するように腰から頭を下げて。

しかし数秒待っても返事はない。嫌われた?と顔を上げると

「本気で言ってんのか?」
太陽からの逆光で顔は良く分からないが、その声音から、機嫌を損ねたことだけは、ひしひしと伝わってきた。
「こんなこと冗談で言うわけ無いだろ?本気だ!」

ああ、これ、絶対振られる。

「生憎、俺は同性の人間を恋人にするような人間性は持ち合わせていない。」

「―っ!そ、うですよね。」
俺が好きなのは、この、心臓にグサグサ来る台詞を降らせてくれる直人。
でもはいそうですか。と諦められるほど、簡単な恋じゃないんだ。

翌日からも変わらず俺は直人にアタックを掛け続けた。

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