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BL短編

第1章 溢れ出た想い

昼飯を食べている直人の周りには、男女数人のグループができてて。それでも俺は臆さない。
「直人!今日学校終わったら、直人の家行ってもいいか?」
「別にいいけど。」
やった!って嬉しくなるけど、友達としてなら、直人は基本的に断るようなことはなかった。

俺は直人の一言で一喜一憂するけど、直人からしたら、これは普段通り以外の何物でもないんだ。

「直人と春樹って仲いいよねえ!オトコの友情ってやつ?」
「そんなもんじゃねえと思うけどな、俺は。」

周りの友達がドキッとするような事を言えば、直人も意味深なことを言う。
それを聞いた友達が俺の方を見るんだ。

「仲いいってのはお前らみたいな事を言うんだろー?俺はまだ友達には早いわ。」

言わされてる、そう感じる。
早く諦めろって、促されてる。

そう感じながら俺はにこにこ笑っているしかない。

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