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BL短編

第1章 溢れ出た想い

ここか、
「失礼しまーす。」
直人にも聞こえてないだろう独り言をぽつりと吐いて、直人の部屋に入った。

「A型って感じの部屋だなー!」
きっちり、綺麗に片付いた部屋には清潔感が漂う。
テーブルにクッションがあったけど、クッションに座るのは許されない気がして、カーペットに正座して直人が入って来るのを待った。


数分後、直人が部屋に入ってくる。
「あー、茶菓子用意しないとな。飲み物何にする?」
制服を脱ぎながら、俺に話しかけてくる。
俺は制服を脱ぐ直人に見とれてしまう。

「...あ、あるものでいいよ。水道水だって直人が用意してくれたなら俺には最高だから!」

直人が怪訝そうな顔でこっちを見る。
はだけたシャツから覗く素肌に、俺は堪らず視線を逸らした。

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