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BL短編

第1章 溢れ出た想い

午後
「いくぞ、春樹。」
「え?あ?もう?」

急に目の前に現れたと思ったら、バッグの持ち手を引っ張られ、慌てて駆け寄る。

「何が目的か知らないが、いや知りたくもないが、さっさと終わらせてさっさと解放されたいんでな。」
「え、あ、はい。」

俺はお前には興味ない。と言われている気分だ。でも俺だってそれぐらいじゃ折れない。

「ここだ。」
「お邪魔します!」

あんな大胆に家行っていい?って聞いたけど、実は今日、初めて直人の家に入ったんだ。
分からないことばかりで緊張する。

「階段上がって一番手前の右の部屋が俺の部屋だから適当に座ってて。俺は犬に餌やってから行くから。」
「あ、はい。」

以外。犬の世話とか“手が汚れる“とか言って嫌がりそうな感じなのにな。
新しい発見だ。

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