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BL短編

第5章 罠に掛かるは甲か乙か


「途中から、康介アッアッとしか言わなくて、ヨダレも垂らすくらい俺のちんこに感じてて。康介のちんこからもずっと何かでてたし、相当感じてくれててさ、嬉しくってもっと激しく抱いてるうちにイッたのよ、俺が。けど、俺がイッてから康介の反応なくて。気絶?失神?させたみたいでさ。その、“ごめん。“です。」

俺がいかに山下のちんこが良かったか、って言ってるようなもので、恥ずかしくなる。

「飯食ったらクリーニング行きたいんだけど。さすがにスーツあのままにしておけない。」

うん。と言うと、俺の寝ている所まで朝食を運んできてくれた。

それを食べ終え着替えていると、山下が俺に昨日の香水を吹きかけ、首筋にまた新しいキスマークを作る。

「康介が俺の匂いさせてるってイイな。これ康介にやるから使ってよ。」
拒否はさせないというように握らされる。

「あ、ああ。」
なんだか気はずかしいが、嬉しくなる。
クンクンと嗅がれたあと、ジッと瞳を向けられ居心地が悪くなる。
「なんだよ...?」

「クリーニング出したら速攻帰ってきて、日曜の夜までずっと、ヤりまくって、イカせまくって、俺がいないとオナりまくって“あきらぁ“って言いながらイっちゃうくらい、俺なしじゃ生きられなくさせたいな、とね。」


...え?
「さ、行こうか。」
手を握られ、また首筋にキスマークが刻まれる。
俺はとんでもない男を好きになったのかもしれない。



End.

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