BL短編
第6章 オオカミさんの甘い罠
「ねえほらヒロー!ポッキーあげるー!」
「あっ!私のクッキーも食べて!」
「あたし飴あるよー舐める?」
「私ヒロにマフィン作ってきたの!食べて!」
女の子たちがひとつの机を囲んでる。
「ありがとー!全部食べていいの?」
嬉しそうにお菓子を受け取る姿にむかついて、差し出されていたポッキーを払い落とすように折った。
「あっちょっとー!なにすんのよー!」
謝りもせず、教室をあとにすれば、追いかけてきた手に、腕を引かれた。
「ごめんって。」
カップのマフィンをもぐもぐしながらでは誠意が見えないです。
文句を言おうとした口にマフィンを突っ込まれる。
「2点かな。」
うん、それくらい。
手作りらしいマフィンはそんなに美味しくなかった。
「今日は?」
真尋に頼まれて作ってるのに本人が覚えていないなんて。
「ガトーショコラ。」
小さな包みを広げたら、ひょいっと1つつまみ、真尋が口に放り込む。
「4.8点かな。」
自信があったからショックだ。
「角がね、乾き始めてる。午前中に来てくれたら5点だったかもね!」
僕の頬にキスをし、軽い男はひらひらと手を振り教室へ戻った。
また教室では女の子に囲まれてお菓子を与えられてる。
『ねえ付き合ってよ』『俺にお菓子作ってくんない?』『ミキの手作りのお菓子食べたいなー』
そんなふうに始まった関係だけど、僕の思い違いで、僕らは恋人じゃないのかも。
でもそれなら僕を追いかけて来たのはなんで?と。
期待してしまう。
「あっ!私のクッキーも食べて!」
「あたし飴あるよー舐める?」
「私ヒロにマフィン作ってきたの!食べて!」
女の子たちがひとつの机を囲んでる。
「ありがとー!全部食べていいの?」
嬉しそうにお菓子を受け取る姿にむかついて、差し出されていたポッキーを払い落とすように折った。
「あっちょっとー!なにすんのよー!」
謝りもせず、教室をあとにすれば、追いかけてきた手に、腕を引かれた。
「ごめんって。」
カップのマフィンをもぐもぐしながらでは誠意が見えないです。
文句を言おうとした口にマフィンを突っ込まれる。
「2点かな。」
うん、それくらい。
手作りらしいマフィンはそんなに美味しくなかった。
「今日は?」
真尋に頼まれて作ってるのに本人が覚えていないなんて。
「ガトーショコラ。」
小さな包みを広げたら、ひょいっと1つつまみ、真尋が口に放り込む。
「4.8点かな。」
自信があったからショックだ。
「角がね、乾き始めてる。午前中に来てくれたら5点だったかもね!」
僕の頬にキスをし、軽い男はひらひらと手を振り教室へ戻った。
また教室では女の子に囲まれてお菓子を与えられてる。
『ねえ付き合ってよ』『俺にお菓子作ってくんない?』『ミキの手作りのお菓子食べたいなー』
そんなふうに始まった関係だけど、僕の思い違いで、僕らは恋人じゃないのかも。
でもそれなら僕を追いかけて来たのはなんで?と。
期待してしまう。