BL短編
第6章 オオカミさんの甘い罠
ヒロと喧嘩した?
そう聞かれる。
喧嘩じゃない。けど。
「なんだか、今は会いに行けないです。」
先輩と言われて真尋だと思うくらい会いたい。まるで僕のほうが片思いしているみたいだ。
「んー、会ってやれねえかなあ。」
ここからは俺のひとりごとだけど。
そういいながら、先輩が他人事のように、にこやかに話始める。
「一昨日くらいまでは貰ったお菓子食べながらソワソワ時間見てたぐらいなんだけど。昨日はお菓子食べながらミキのお菓子食べたいってそればっか。んで今日はミキのお菓子以外いらないってお菓子どころか飯も食ってねえの。」
え。
ご飯も食べてないの...?
部活だって体育会系だし、僕よりも体大きいからエネルギー沢山いるのに。
「バカなりに、すっげえ落ち込んでてさ。今日午前中体育あったから、余計ぐったりしてて。そろそろ倒れ兼ねないし、会ってやっ...」
「あれ?いない。...ったく余計なおせっかいさせやがって。」
僕は先輩の話を全て聞く前に教室に戻り、美味しくなかったクッキーを握り締め、真尋の教室へ走った。
いてもたっても居られなくて無言で立ち去ってしまったから、あの先輩にはあとでお詫びをしに行こう。
そう聞かれる。
喧嘩じゃない。けど。
「なんだか、今は会いに行けないです。」
先輩と言われて真尋だと思うくらい会いたい。まるで僕のほうが片思いしているみたいだ。
「んー、会ってやれねえかなあ。」
ここからは俺のひとりごとだけど。
そういいながら、先輩が他人事のように、にこやかに話始める。
「一昨日くらいまでは貰ったお菓子食べながらソワソワ時間見てたぐらいなんだけど。昨日はお菓子食べながらミキのお菓子食べたいってそればっか。んで今日はミキのお菓子以外いらないってお菓子どころか飯も食ってねえの。」
え。
ご飯も食べてないの...?
部活だって体育会系だし、僕よりも体大きいからエネルギー沢山いるのに。
「バカなりに、すっげえ落ち込んでてさ。今日午前中体育あったから、余計ぐったりしてて。そろそろ倒れ兼ねないし、会ってやっ...」
「あれ?いない。...ったく余計なおせっかいさせやがって。」
僕は先輩の話を全て聞く前に教室に戻り、美味しくなかったクッキーを握り締め、真尋の教室へ走った。
いてもたっても居られなくて無言で立ち去ってしまったから、あの先輩にはあとでお詫びをしに行こう。