BL短編
第6章 オオカミさんの甘い罠
真尋にお菓子を届けないようになって4日目。
昨日までの3日間、僕は真尋の顔を見てない。
毎回僕のほうから会いに行ってたことに気付かされる。そして、真尋から僕に会いに来てくれたことがないことも。
自分のおやつの手作りのクッキーを食べてみても、やっぱり美味しくなかった。
「うう...。」
付き合っているという自信が萎んでいく。
だって僕は真尋のメールアドレスも電話番号も知らない。
会いに来てもくれない。
あの告白は告白じゃなくて、どこかに行くことだったのかなとか。
自信の代わりに浮かんだ疑惑は、留まることなく膨らむばかり。
「ミキー!なんか先輩来てるよー?」
クラスメイトが僕を呼ぶ。
先輩、と聞いて真尋かと思い顔を上げれば、真尋のクラスメイトの誰か、だった。
「こんちは、ミキちゃん。俺のことわかる?」
190cmはありそうな体躯。大きいから見たことはあったけど、名前までは知らなかった。
「と、まあ、ここだと俺居にくいから移動してもいいかな?」
上級生がなんでこのフロアに?とジロジロ見られて。最初のころの僕もそうだった。
なんで下級生が?って見られていた。
昨日までの3日間、僕は真尋の顔を見てない。
毎回僕のほうから会いに行ってたことに気付かされる。そして、真尋から僕に会いに来てくれたことがないことも。
自分のおやつの手作りのクッキーを食べてみても、やっぱり美味しくなかった。
「うう...。」
付き合っているという自信が萎んでいく。
だって僕は真尋のメールアドレスも電話番号も知らない。
会いに来てもくれない。
あの告白は告白じゃなくて、どこかに行くことだったのかなとか。
自信の代わりに浮かんだ疑惑は、留まることなく膨らむばかり。
「ミキー!なんか先輩来てるよー?」
クラスメイトが僕を呼ぶ。
先輩、と聞いて真尋かと思い顔を上げれば、真尋のクラスメイトの誰か、だった。
「こんちは、ミキちゃん。俺のことわかる?」
190cmはありそうな体躯。大きいから見たことはあったけど、名前までは知らなかった。
「と、まあ、ここだと俺居にくいから移動してもいいかな?」
上級生がなんでこのフロアに?とジロジロ見られて。最初のころの僕もそうだった。
なんで下級生が?って見られていた。