BL短編
第7章 罰当たりな二人
毎日毎日編み込むお手製の極太フィッシュボーン。その中に俺はペンをぶっ刺す。
ペンケースいらずで便利なんだぜ?
さかさかと、頭の中で浮かんだデザインを紙に書き写す。
携帯で時間を見る。
そろそろ、か。
「こんちは。」
ガチャッと開いた扉の先に体半分だけ男の姿が見える。
「おー。散らかってるけど適当に場所作って座って。」
もうすぐ発表を行うせいで、家の中は布だらけだ。
今日呼んだのはモデル。少し直したいところができて。
「年末年始には太るなよ?頼むから。」
返事がない。
きっと意識してるんだな、この前に来た時のアレ。
“明日返さないといけないAVがデッキに入ってるんだけど、再生してくんねえ?“
手が埋まってて、そう頼んだ。
“竜彦さんのAVの趣味気になるー!“
ってノリノリで再生されたAVはアダルトビデオに間違いなかった。
アンアン言ってるのが男だと言うこと以外。
初めて見たんだろうなあ、面白いぐらい固まってた。