ねぇ、俺らにどうされたい?
第16章 SS×ピンクいコト
ドンッ!
翔くんの手が、壁について、
私の体は、壁と、翔くんに挟まれて、
身動きがとれない。
長い長い、キスの間、
翔くんは、少しだけ唇を離すと、
「ずるいヤツ。」
そう呟く。
「翔くんが、なんで怒ってるか、分かんない…。」
うつ向くと、親指でクイッと顎を上げられて、
「お前は、俺だけ見てればいいんだよ。」
抱き締められた。
「合コンとか、お前に似合わねーから。」
、、、昨日、人数合わせで合コンに行ったこと、
忘れてた。
「他のヤツなんて、見てんな。」
私の目を見て、口角を上げると、
雑に、でも優しく、
私の唇に、翔くんのそれを重ねた。