残業・メモ子
第22章 営業部×警備
「///!たっ…橘さん!」
渡辺は…口に手を当てて顔を赤らめた…
初々しい反応に…橘は、ふふふっと…笑った
「……橘さん…は…」
「ん?俺は…?何?」
渡辺は……顔を真っ赤にして…橘を見つめる…
「………」
見つめたまま…言葉を飲み込む…
渡辺は…橘の行動に…振り回されているようでもあり…
解っていて……動揺しているようにも見えた…
「…健二……」
橘は…タバコを灰皿に捨てると…
渡辺の頬に触れた…
「健二…」
男が男の名前を…囁く…
仕切られた喫煙スペースの中…
ドラマのワンシーンを見ているみたいな…
不思議な感覚―――――…