残業・メモ子
第34章 受信
で……結局…私は、
いつものファミレスに入った…
いつもと違うのは……
回りの人間…男女問わず振り向くほどの美形男子を連れてきたって事ぐらいだ…
「いらっしゃいませ……
芽衣子さん――――…久し……ぶり…」
店内に入ると、久しぶりの石割の笑顔―――…が…
後ろの藤原で…一瞬曇る…
「…二名様…ですか?」
私は…『はい』…と…ちょっと不機嫌な声で答えた…
藤原は、涼しい顔で案内された席に座った…
「へ〜…ファミレスとは、意外かも…」
席に着くなり…メニューを広げる藤原に……
回りのお客は…チラチラと私たちを観察していた…
私は…居心地が悪くて…ソワソワしてしまう